藁の楯

講談社文庫

木内 一裕

2007年10月31日

講談社

693円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

二人の少女を惨殺した殺人鬼の命に十億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた五人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。

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書店員レビュー(1)
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長江貴士

書店員

木内一裕「藁の楯」

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0
2019年12月15日

みんなのレビュー (3)

taboke

(無題)

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3.1 2021年12月20日

実際にこんなことが起こったら?? どうなると思う? 興味をかきたてられる小説。

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Readeeユーザー

クズ役の王

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4.8 2021年05月13日

【懸賞金10億のクズを移送せよ】 幼い少女を二人惨いやり方で殺害した清丸。自分の孫を殺された蜷川はサライヤという男を通じて、清丸を殺害したものに10億を出すという広告を出した。蜷川の出した殺人依頼を本気にする国民はいるだろうか。 いる。 むしろ本気にしない国民を探すほうが難しいのではないか。 十億円目当てに清丸を殺そうとするものがいるだろうか。 いる。 しかもそれはかなりの数に上るだろう。世の中には僅かな金のために罪もない人を殺す人間が数多くいる。遊ぶ金欲しさにとりあえず知人を殺し、奪った金が5000円だったという事件もあるほどだ。 あまりにもバカだ。しかし、この手のバカはいくらでもいる。その報酬が高ければ高いほど、バカは果てしなく増殖する。 懸賞金がかけられてすぐに、清丸は身の危険を感じて、福岡県警に自首してきた。福岡から東京都庁まで移送する必要があった。身辺警護のSPである銘苅は、清丸の移送チーム5人のうちの一人に任命された。日本国民一億二千万人すべてが敵になり得る覚悟をもって任務を遂行してもらいたい、そう上官に言われた。生きて帰れとは言ってくれなかった。 福岡から東京まで、ありとあらゆるものに襲われた。一般人ならまだいい、怖いのは警察官だ。拳銃を携帯し訓練を受けた警察官が、清丸を殺害する、のはあり得ない話ではない。一人殺しても、数年で刑務所から出られるうえ、10億ももらえれば、遊んで暮らせる。警察官の不祥事は、隠ぺいされているものが多いが実は多いのだ。 こんなクズを守る価値があるのか。 自分の命を懸けてまで守る価値があるのか。 仲間を殺されてまで、、殺人犯を守るほうが優先なのか。 迷いながらも何が正しいのかもわからなっていた。最後まで自分のやったことが正義なのか、間違っていたのか、誰が味方なのか、敵なのか。何が正しいのかをずっと投げかけられる一冊です。

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taboke

(無題)

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3.1 2020年01月08日

実際にこんなことが起こったら?? どうなると思う? 興味をかきたてられる小説。

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