新装版 妖怪(下)

講談社文庫

司馬 遼太郎

2007年10月16日

講談社

880円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

足利家の当主のみが持つことを許されるという鬼切りの太刀。しかし、太刀は今参りの局の里屋敷にあった。日野富子は太刀を奪おうとするが、屋敷神・唐天子の幻戯により苦汁を味わう。が、新たに管領細川勝元の策略が今参りの局に迫る。応仁ノ乱前夜、京に蠢く妖異の世界を鮮やかに描いた司馬幻想文学の傑作。

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ケムケム

応仁の乱前夜

starstarstarstar 4.0 2023年03月12日

 唐天子に取り憑かれた源四郎。  将軍家に伝わる鬼切の剣を巡って、日野富子とお今の局が争い、その争いに源四郎も巻き込まれる。  司馬遼太郎の作品は、時代考証するものが多いが、妖怪物のこの作品は単純に楽しめた。   妖怪は、弱い人間が見てしまう物なのかもしれない。  夢枕獏と比較するのは見当違いかもしれないが、この作品のテイストは似ている。

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