凍りのくじら
講談社文庫
辻村 深月
2008年11月30日
講談社
1,078円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすときー。
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後半部からの畳み掛け
starstarstarstar 4.7 2021年07月11日
star
前半はほんの少しだけ入り込めず、客観的に読んでいる自分がいましたが、後半からどんどん引き込まれます。久しぶりに「この先どうなっちゃうの!?どういうことなの!?」とぐいぐい読んでしまいました。 誰もが自分の居場所を探している。 誰もが自分を認めて欲しい。 誰もが自分は他の人と違うと思っている。 ドラえもんのさまざまな道具を各章のテーマとし、生きにくさを持った主人公がそれらの道具と自身の人生の関わりを見出しつつ最後、「自分」としてなりふり構わなくなるのか。 そんなに必死になるはずじゃなかった彼女を変えたのはなんだったのか。 エピローグまで読み終えてからプロローグを再読すると、グッとくるものがありました。
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感想
starstarstarstarstar 5.0 2020年03月22日
自分にとっては理解が難しいお話で、最後は本当に「そうだったのか…」って涙がでてきた。
ドラえもんの知ってるお話、ひみつ道具がいっぱい出てきてそれを知ってるのが嬉しくて、知らない道具を知ることが嬉しくて、楽しかった。
「少し・不在」って主人公は言ってたけど、私はじゃあなんだろうなって思ったら「少し・浮遊」かも。ふらふら漂いながら、長居できる居場所が私にはどこか分からない。
暗闇を照らす光。主人公だけが浴びたことがある訳じゃなくて、きっとみんな自分の知らないところで浴びてるんだと思う。きっと私もその光にいつか、助けられてるんだろうな。
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3/1の映画ドラえもん公開が楽しみ
-- 2019年02月17日
別所の北海道の大学発言から、おや?と思ってはいたけど、芹沢光のルビがふられてなかったり、理帆子とくっついてもよさそうな別所には好きな人がいたり、ん〜と思いながら読み進め最後、『テキオー灯』には泣かされました。やっぱり理想の相手は父親説。
それから若尾、イタすぎる。随所で「げ」「うわ…」が漏れました。スロットのお菓子をプレゼントしたり、銀髪にしてきたり、何回も笑わせてもらいました。しかし最後には、笑えない、ふざけんな、と理帆子だけでなく読者全員の怒りを浴びたと思われるあの行動。ひどいこと言うなぁと軽く捉えていた「事件を起こしてるのはたくさんの若尾」発言は伏線だったのか…私も人間の脈略のなさを舐めていたなと落胆しました。
あと理帆子、23歳の私から見て、高校生っていう感じはしなかったんだよな笑
とにかく今年はドラえもん観に行こうと思います。
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