日暮らし(中)
講談社文庫
宮部みゆき
2008年11月30日
講談社
607円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
佐吉が人を殺めた疑いを受け、自身番に身柄を囚われた。しかも殺した相手が実の母、あの葵だという。今頃になって、誰が佐吉に、十八年前の事件の真相を教えたりしたのだろう?真実を探し江戸を走り回る平四郎。「叔父上、わたしは、本当のことがわからないままになってしまうことが案じられるのです」。
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歌菜
巡る因果
「ああそうだ、こういう話だった」と懐かしくなりながら再読。上巻までの短編が、本筋の話に繋がって湊屋を巡る物語は佳境を迎える。湊屋の薄暗い因果にどんよりした気持ちが、お徳さんの優しさや、いつもどおりの井筒の旦那に癒された
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