隠し絵の囚人(上)
講談社文庫
ロバート・ゴダード / 北田絵里子
2013年3月31日
講談社
1,037円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
一九七六年春。職を辞して実家に戻ったスティーヴンは亡くなったはずの伯父が生きていたことを知る。三十六年間アイルランドの監獄に収監されていたらしい。投獄の理由を口にしない伯父のもとに、ある日ロンドンの弁護士から奇妙な依頼が届く。実業家所蔵のピカソが盗品である証拠を見つけてほしいという。MWA賞最優秀賞受賞作。
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toruo
(無題)
アメリカでの仕事を辞めてイギリスに戻った男に、ロンドン空襲で死んだ、と聞かされたいた伯父が実はアイルランドで収監されており、最近釈放されたとのの知らせが入ります。 伯父は収監されていた理由を全く明かさない。 一方でジャーナリストと弁護士から相次いでアクセスがくる。 大戦中にユダヤ人から盗まれたピカソの問題、コンゴでの搾取、大戦中のアイルランドをめぐる政治的な駆け引きといったことに巻き込まれていく主人公... デビュー作の「千尋の闇」が凄くいい作品でしたが、史実とフィクションを巧みに織り交ぜ物語を作る作者の腕前が久々に発揮された作品だと思いました。
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