猫のあしあと
講談社文庫
町田 康
2012年12月31日
講談社
671円(税込)
小説・エッセイ
ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながら徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。
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Mie
著者の猫愛が、異常なほどすごい。
ネコ好きではないけど、ネコと一緒に暮らすとこうなるのかというイメージが湧くような、リアルさがあった。 全員保護猫。 個人的には、猫のエルの成長が今後も気になる。 そして、最後の方に出てくる、猫のゲンゾーの最期がまた切ない。 愛されてたんだなぁと。 でも、ゲンゾーの死に対して、著者が自責の念を持つ必要はないと思った。 そこまでは感じなくていい。 解説の人も言っていたけど。 ちょっとある種の怖さを感じる場面だった。 エッセイとして、猫一色っていうのはまた新鮮。 そもそも町田康を知ったのは、雑誌のコーヒー特集で、この人の文章、面白い!と感じてそこから本を買ってみた。 やはり文章は面白い。 他のエッセイも気になる。 コーヒーのエッセイ、書いてくれないかな。
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