竜が最後に帰る場所
講談社文庫
恒川 光太郎
2013年9月14日
講談社
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったーー(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫) 魔術のような、奇跡のような。 稀有な才能が描く、世界の彼方ーー 今、信じている全ては嘘っぱちなのかもしれない。 しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったーー(「夜行(やぎょう)の冬」)。 古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 風を放つ 迷走のオルネラ 夜行の冬 鸚鵡幻想曲 ゴロンド 解説 大森望
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データベースで二重ジャケット台無し
解説にもあるとおり、ホラーよりも幻想譚に傾いた印象の作品集。中では「夜行の冬」が最もホラーに近いと思うが、主人公があまり怖がっていないので、読み手も恐怖を感じにくい。いわゆる「恐怖を与える」ホラー的狙いが薄い作品ではないか。それはさておき、物語世界に引っ張りこまれて、主人公の目線で悩み、考えることを強いられる快感がある。巻頭わ飾る「風を放つ」も、いい。人を殺害する手段の意外さ、またその実態のあやふやさが、ノスタルジックな語り口で展開される。ラストの儚さも味がある。最後に一つ。せっかく文庫本が二重ジャケットの謎遊びを提供しているのに、データベースに真のジャケットイラストが出ていたら、楽しみが減ってしまうのでは?
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