ぼくには数字が風景に見える
講談社文庫
ダニエル・タメット / 古屋 美登里
2014年6月14日
講談社
803円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫
4は内気で物静か、89は舞う雪のよう。ダニエルは数字に色や感情、動きを感じる共感覚者だ。円周率2万桁を暗唱し10言語を操るが、アスペルガー症候群で人の感情が分からない。「普通になりたい」と苦悩する彼が、「人と違う」自分を認めて辿りついた生き方とは。不思議な脳と柔らかな心を持つ青年の感動の手記。
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喜びに溢れている
困難な状況も多かったと思うけれど、後半に進むに連れて、自信と喜びに溢れてきます。周りに合わせようと自分を殺すのではなく、自分が心地よく過ごせることと周りの人の幸せが両立できると分かった喜びがよく伝わる。自分の体験が他の困難を抱えた人々の助けになる、というところにまで明るい展望を見出だしている。愛情と勇気をたくさん貰えるエッセイです。
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