空へのぼる

八束 澄子

2012年7月10日

講談社

1,430円(税込)

絵本・児童書・図鑑

いっそ、サイボーグだったらよかったのに。 小学五年生の乙葉は、木から落ちて骨折し、ボルトが埋めこまれた肩を、サイボーグみたいで案外気に入っている。サイボーグならば、傷ついたり、いらいらしたりしなくてすむからーー。 乙葉は、線路脇の古家で、女ばかりーーおばあちゃんと15歳年の離れた姉ちゃん・桐子、そしてメスねこのじゃらしーーで暮らしている。 気の強い桐子は女庭師。巨木を切り倒す「空師」の軍二と付き合っている。 学校の「いのちの授業」に感動しながらも、自分の誕生にわだかまりを持つ乙葉と、予期せぬ妊娠に戸惑う桐子。 11年前、両親に棄てられたふたりは、それぞれにかかえる思いを、どう変化させていくのか。 わたしも、まわりのみんなも、だれもが自分の力をめいっぱいつかって生まれてきたーー。 その事実が胸を打つ、ふたりの姉妹の物語。

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