幕臣たちの明治維新

講談社現代新書

安藤 優一郎

2008年3月19日

講談社

770円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

「賊軍」の烙印をおされた徳川家臣団3万人はどこへ消えたのか? 敗者たちは激動の時代をどう生きたのかーー大リストラの実態から、失敗だらけの商人デビュー、静岡での茶畑開墾まで、語られなかった歴史の深層を明かす。 語られなかった歴史の真相 徳川家臣団3万人はどこへ消えたか 〈賊軍〉の烙印をおされた徳川家臣団3万人はどこへ消えたのか?大リストラの実態から、失敗だらけの商人デビュー、静岡での茶畑開墾まで、語られなかった歴史の深層を明かす。 第1章 徳川家の第リストラ 第2章 激動の幕末を見た御家人 第3章 静岡藩の消滅 第4章 西南戦争と江戸っ子気質 第5章 江戸ブームの到来

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2021年11月20日

明治維新後、幕臣たちがどのような道筋を辿ったかをまとめた一冊。少々簡略すぎる感がなきにしもあらずだけれど、入門としては秀逸。旧幕臣のうち大半は無禄覚悟で静岡藩士となるものが多かったが、なかには帰農・帰商するものあり、また新政府に出仕するものもあった。本書中では自叙伝を残した山本政恒に特に焦点を当てている。 静岡藩が人材の宝庫であったとか、東京開市三百年祭をきっかけとして旧幕臣たちが江戸を回顧する団体(江戸会、同方会、旧交会)を発足させたなど、興味深い話題がたくさんある。西南戦争の当時、西郷人気が沸騰する東京の様子を記述した山川菊栄の『おんな二代の記』など本書の後読んでみたいと思う本への言及も多かった。幕臣に興味がある向きにはおすすめ。

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あめさと

(無題)

starstarstar 3.0 2021年07月10日

明治維新後、幕臣たちがどのような道筋を辿ったかをまとめた一冊。少々簡略すぎる感がなきにしもあらずだけれど、入門としては秀逸。旧幕臣のうち大半は無禄覚悟で静岡藩士となるものが多かったが、なかには帰農・帰商するものあり、また新政府に出仕するものもあった。本書中では自叙伝を残した山本政恒に特に焦点を当てている。 静岡藩が人材の宝庫であったとか、東京開市三百年祭をきっかけとして旧幕臣たちが江戸を回顧する団体(江戸会、同方会、旧交会)を発足させたなど、興味深い話題がたくさんある。西南戦争の当時、西郷人気が沸騰する東京の様子を記述した山川菊栄の『おんな二代の記』など本書の後読んでみたいと思う本への言及も多かった。幕臣に興味がある向きにはおすすめ。

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