原発社会からの離脱
自然エネルギーと共同体自治に向けて
講談社現代新書
宮台真司 / 飯田哲也
2011年6月30日
講談社
836円(税込)
科学・技術 / 新書
官僚支配、電力独占から抜け出すにはー明日のエネルギー政策を、わかりやすく示す。これからのエネルギーとこれからの政治を語ろう。
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(無題)
問題は原発をどうするかではなく、原発をやめられない社会をどうするかだ、と宮台は言う。一方飯田は第二次対戦時の日本軍部と同じで、ほとんど宗教的思考停止に陥っている。日本のエネルギー政策は、世界で何が起きているか把握してないし、口を開けば「新エネルギーは高い」「不安定だ」と実証もない発言がまかり通る。また、東電の処理についてはまず東電はすべての財産を出す、次に株価はゼロに減資して上場廃止、銀行は貸し手責任の原則から全額債権放棄、損害賠償をしてもなお、資金が足りなかったら、「原発埋蔵金」を使う。そして東電資産管財人をつくる。電気料金には転嫁しない、安易な税金投入はしない。明快である。拍手喝采。
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