国力とは何か

経済ナショナリズムの理論と政策

講談社現代新書

中野剛志

2011年7月15日

講談社

836円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 新書

東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。 日本の支配的イデオロギーは「グローバル化による国家の退場」だった。「規制緩和」「小さな政府」などの政策がその典型であり、「平成の開国」という標語も同じイメージを共有するものであったと言える。 しかし、東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。 序   大震災という危機 第一章 危機に直面する世界 第二章 経済ナショナリズムとは何か 第三章 はじめに国家ありき 第四章 国力の理論 第五章 国力の政策 第六章 経済ナショナリズムとしてのケインズ主義 第七章 国民国家を超えて? 第八章 経済ナショナリズムと日本の行方

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