私とは何かーー「個人」から「分人」へ

講談社現代新書

平野 啓一郎

2012年9月14日

講談社

968円(税込)

小説・エッセイ / 新書

小説と格闘する中で生まれたまったく新しい人間観!嫌いな自分を肯定するには?自分らしさはどう生まれるのか?他者と自分の距離の取り方ー。恋愛・職場・家族…人間関係に悩むすべての人へ。

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書店員レビュー(1)
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長江貴士

書店員

平野啓一郎「私とは何か 「個人」から「分人」へ」

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2019年12月23日

みんなのレビュー (8)

nogiukwz12

ツイッター、フェイスブック、読書メーター。それぞれの自分

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3.9 2018年06月07日

職場での自分、旧友と話しているときの自分、恋人といるときの自分。それぞれが「分人」という単位で存在していて、唯一無二の本当の自分という認識は正しくないこと。分人の集合体が個性であって、特定の分人が大きくなればその個性や人格に変化が出てくる。例えば、仕事が上手く行かなくなれば、職場というコミュニティで生まれた分人が濃くなり、負の雰囲気を持った人間になる。小説家である著者が物語を紡ぎながら思い至った「分人」という考え方です(解釈が間違っていたらすみません)。自分を見失っただとか、本当の自分を出せないことに苦しむ等していたら、その苦しまが軽減するのではないかと思います。コミュニティや人ととの関わりで生まれる分人を自分が好きなのか嫌いなのか。その分別がつけば、生きやすくなるのかもしれません。

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三日月ロック

個人→分人

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3.7 2023年03月12日

分人という考え方が斬新かつ納得できるものだった。 ある人について語る時に本当の○○や多重人格という言葉は不適切であると理解できた。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2023年03月12日

面白かった。シンプルな概念すぎて最初は心に刺さってこなかったが、徐々に「分人」という概念の凄さに気づいてきた。分人という概念は、人の認識を転換しうる。

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Tojo Hiroyuki

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年02月19日

面白い。 時々違う自分の振る舞いの違いをまとめて個人だと。ポイントは本当の自分と呼んでいるような核はなくて、それぞれの表れ(分人)の合計が個人。 外的なものの影響の反射としての個人、個性ってのはすごくわかる。どこまでが私か?それはいい問いだ。 精神的な内側の自分ってのはなくて、唯一の肉体にさまざまな知識や経験を記憶した脳と各器官があるのが個性。そこから先は外部の影響で自分はできていると感じる。

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紫陽花

(無題)

starstarstar 3.0 2021年01月07日

分人がいくつもあること、それぞれの分人の割合や分人そのものについて自分がどう感じているかによって自分自身も変わってくることについて、腑に落ちた。 人間関係で悩んでいる人にぜひおすすめしたい。

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Readeeユーザー

わかりやすい

starstarstarstar 4.0 2019年04月27日

自分というものを考えるとき、ふと感じていたことがこの本でしっかり整理されてて、納得しまくった一冊。

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Readeeユーザー

アマゾンレビューに載ってた印象に残ったところ

starstar 2.0 2019年03月23日

・愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」という状態のことである。 ・今付き合っている相手が、本当に好きなのかどうか、わからなくなった時には、逆にこう考えてみるべきである。その人と一緒にいる時なの自分が好きかどうか? ・人間とは、他者なしでは、新しい自分になれない。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2018年07月04日

他者の(自分への)分人の比率が気になるのでなかなか割り切るのは難しく感じた。 しかし確かに私も幾人もの分人を使い分けて生きているのは事実。

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