
アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界
講談社現代新書
進藤 榮一
2017年2月15日
講談社
836円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
世界を徘徊するポピュリズムとテロリズムという二匹の妖怪。ブレグジット、トランプ・ショック、その次は? アメリカ大衆の反逆、泥沼化する中東、勃興するアジア型資本主義ーー、多極化世界の新しい見取り図とは? 変貌する国際関係を追跡してきた著者が、アメリカ・デトロイト、インドネシア・ジャカルタ、中国・寧夏、日本・北海道を歩きながら描き出す、グローバリズムを日本が生き抜くための知恵。 世界を徘徊するポピュリズムとテロリズムという二匹の妖怪。ブレグジット、トランプ・ショック、その次は? アメリカ大衆の反逆、泥沼化する中東、勃興するアジア型資本主義ーー、これが多極化世界の新しい見取り図だ! 世界最大の自動車生産都市として栄華を誇ったアメリカ・デトロイトの荒廃が示す、「ものづくり資本主義」から「金融証券資本主義」への変貌。首都ワシントンの職業政治家、ウォール街への大衆の反逆。 アフガニスタン、イラク、そしてシリアと、中東でつづけられる「もっとも長い戦争」の裏で進む、アメリカの「軍産官複合体」国家化。 その一方で、インドネシア・ジャカルタや中国・寧夏の喧噪が示す、欧米型とは異なる新興アジア型資本主義の興隆。 米欧日などの先進国から、中国やインドなど新興国への主軸転換、南北が逆転しつつある、新しいグローバリズムを、北海道・十勝をはじめとした、日本の地方の中小企業はどう生き抜こうとしているのか。 トランプ・ショック以後の、「同盟の作法」を、長年、国際政治を追跡してきた著者が描き出す。 はじめに 晩秋の旅から 序章 トランプ・ショック以後 1 二匹の妖怪 2 二つのグローバル化 3 二つのアメリカン・ポピュリズム 4 トランプのつくる世界 第一章 衰退する帝国ーー情報革命の逆説 1 デトロイトの冬 2 解体するアメリカ 3 過剰拡張する帝国 4 情報革命の逆説 5 失われていく覇権 第二章 テロリズムと新軍産官複合体国家ーー喪失するヘゲモニー 1 テロリズムという闇 2 テロリズムとは何か 3 新軍産官複合体国家へ 第三章 勃興するアジアーー資本主義の終焉を超えて 1 ジャカルタの夏 2 勃興するアジア資本主義 3 太平洋トライアングルからアジア生産通商共同体へ 終章 同盟の作法ーーグローバル化を生き抜く知恵 1 もう一つの中国 2 空間オーナスから空間ボーナスへ 3 同盟の作法 4 グローバル化を生き抜く知恵
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