
飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道
講談社現代新書
一ノ瀬 俊也
2017年7月19日
講談社
1,012円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのかーー。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのかーー。 貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。 国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。 博覧会や女性誌・少年誌で描かれる「空」への憧れ。 防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。 松根油の採取、工場への学徒動員。 学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」…… 巨大戦艦による戦争が古い〈軍の戦争〉であるとすれば、飛行機は新しい〈国民の戦争〉だった! 日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、膨大な軍事啓蒙書などを手がかりに、戦前、戦中の現実を描き出す一冊。 第一章 飛行機の衝撃ーー大正〜昭和初期の陸海軍航空 1 飛行機の優劣が勝敗を分けるーー航空軍備の建設 2 飛行機と戦艦 3 墜落と殉職ーー人びとの飛行機観 第二章 満洲事変後の航空軍備思想 1 軍用機献納運動 2 海軍と民間の対国民宣伝ーー「平和維持」と「経済」 3 空襲への恐怖と立身出世 第三章 日中戦争下の航空宣伝戦 1 「南京大空襲」--高揚する国民 2 飛行機に魅せられてーー葬儀・教育・観覧飛行 第四章 太平洋戦争下の航空戦と国民 1 太平洋戦争の勃発ーー対米強硬論と大艦巨砲主義批判 2 航空総力戦と銃後
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Tojo Hiroyuki
(無題)
森博嗣が勧める本。 日本での太平洋戦争に至り、終戦までの戦艦と飛行機の軍事的な捉え方の変遷を多くの引用を用いながら、たっぷりと説明。 国民への啓蒙、国民の意識の変化、30年にも及ぶ時間軸で捉えるので研究書としてだけでなく、うまくいえないが心に沁みこむものがあった。
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