
回想の太宰治
講談社文芸文庫
津島 美知子
2008年3月10日
講談社
1,870円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
濃やかな愛情と明晰な目がとらえた人間・太宰治ーー太宰治は、文字通り文学のために生まれ、文学のために育ち、文学のために生きた「文学の寵児」だった。彼から文学を取り除くと、そこには嬰児のようなおとなが途方に暮れて立ちつくす姿があった。戦中戦後の10年間、妻であった著者が、共に暮らした日々のさま、友人知人との交流、疎開した青森の思い出など、豊富なエピソードで綴る回想記。淡々とした文にも人間太宰の赤裸な姿が躍如とする好著。 ◎「これは、凄い本に出会ったものであります。質も量も。明晰さも、たしかさも、怖ろしさも。科学者の随筆みたいな、美しい揺るぎのない日本語で、太宰治は凝視され、記憶され、保存される。この著者が、昭和の初期に、太宰の妻であり、ともに暮らし、子をなして、日々会話し、身の回りの世話をし、親戚や食卓や経済を共有していたかと思うと、トカトントン。そこらの男の何十倍も聡明だった女の記録であり、記録をよそおった文学であります。」<伊藤比呂美「解説」より> ※本書は、『回想の太宰治』(昭和58年6月 講談社文庫刊)を底本としましたが、「アヤの懐旧談」を削除し、『増補改訂版 回想の太宰治』(平成9年8月 人文書院刊)より、「蔵の前の渡り廊下」「南台寺」「父のこと、兄のこと」「『水中の友』」の4篇を収録しました。
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★津島美知子「回想の太宰治」。「ピカレスク」のお口直しに引っ張り出す。この本で救われた気持ちに。同じ出来事を書いても、太宰への愛情のあるなしでこれほどまでに印象が変わるのですね。生身の太宰を知っている、妻だからこそ書ける一冊で、本当に賢明な女性だったのだろうなとつくづく…。実際には妻としての悩みも多かったのでしょうが、そこらには触れずに、夫である作家を淡々と描きつくす。作家太宰に惚れていた美知子さんが伝わる一冊。 ★津島美知子「回想の太宰治」。「ピカレスク」読了後の気分を切り替えたくて、再読、救われました。同じ出来事が描かれても、こちらは太宰への愛情から書かれた印象。生身の太宰を知っている、妻だからこそ書ける一冊で、本当に賢明な女性だったのだろうなとつくづく…。実際には妻としての悩みも多かったのでしょうが、その辺りには触れずに、夫である作家を淡々と描きつくし、作家太宰に惚れていた美知子さんが伝わる一冊。
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★津島美知子「回想の太宰治」。「ピカレスク」のお口直しに引っ張り出す。この本で救われた気持ちに。同じ出来事を書いても、太宰への愛情のあるなしでこれほどまでに印象が変わるのですね。生身の太宰を知っている、妻だからこそ書ける一冊で、本当に賢明な女性だったのだろうなとつくづく…。実際には妻としての悩みも多かったのでしょうが、そこらには触れずに、夫である作家を淡々と描きつくす。作家太宰に惚れていた美知子さんが伝わる一冊。 ★津島美知子「回想の太宰治」。「ピカレスク」読了後の気分を切り替えたくて、再読、救われました。同じ出来事が描かれても、こちらは太宰への愛情から書かれた印象。生身の太宰を知っている、妻だからこそ書ける一冊で、本当に賢明な女性だったのだろうなとつくづく…。実際には妻としての悩みも多かったのでしょうが、その辺りには触れずに、夫である作家を淡々と描きつくし、作家太宰に惚れていた美知子さんが伝わる一冊。
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