野鴨

講談社文芸文庫

庄野潤三

2011年2月28日

講談社

1,540円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

丘の上に住む作家一家。息子達は高校生大学生になり、嫁いだ娘も赤ん坊を背負ってしばしばやってくる。ある時から作家は机の前に視点を定め、外に向いては木、花、野鳥など身近な自然の日々の移ろいを、内では、家族に生起する悲喜交々の小事件を、揺るぎない観察眼と無限の愛情を以て、時の流れの中に描き留めた。名作『夕べの雲』『絵合せ』に続く充実期の作家が大いなる実験精神で取り組んだ長篇、初文庫化。

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