地の果て 至上の時

講談社文芸文庫

中上 健次

2012年8月31日

講談社

2,530円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

弟殺しで服役していた竹原秋幸が、故郷熊野へ帰ってきた。だが秋幸不在の三年間に、土地も人も変化していた。父子の確執、「路地」の消滅、容赦ない資本の流入…。重層的に並置された秋幸と紀州をめぐる物語は、壮大にして無比な、現代の“古典”へと昇華する。現代文学を牽引しつづけ四十六歳で逝った巨星が、『岬』『枯木灘』の果てに到達した、世界文学の極点。

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