天災と国防

講談社学術文庫

寺田 寅彦

2011年6月30日

講談社

858円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

標題作「天災と国防」ほか、自らの関東大震災経験を綴った「震災日記より」、デマに対する考察「流言蜚語」など、地震・津波・火災・噴火などについての論考やエッセイ全十二編を収録。平時における備えと災害教育の必要性など、物理学者にして名随筆家ならではの議論はいまだに有効である。天災について再考するための必読書。

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今でも十分通用する

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4.5 2020年08月18日

寺田寅彦の災害についての随筆を集めた本。 防災や防災教育について多くの提案がされている。 「日本はその地理的の位置が極めて特殊であるために国際的にも特殊な関係が生じ、いろいろな仮想敵国に対する特殊な防備の必要を生じると同様に、気象学的地球物理学的にもまた極めて特殊な環境の支配を受けているために、その結果として特殊な天変地異に絶えず脅かされなければならない運命の元に置かれていることを1日も忘れてはならないはずである。」(天災と国防)  「神話と地球物理学」では、記紀の様々な記述は古代の天変地異を表現しているのではないかという記述がとても面白かった。 また、畑村洋太郎氏の解説も読みごたえがあった。

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