愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
講談社学術文庫
本村 凌二
2014年5月10日
講談社
880円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
恥辱と悪徳を語ることは、その社会の深層に触れることである。過剰な欲望と淫靡な乱行の裏には、ローマ人のどんな心性が潜んでいたのか。放蕩を重ねる娘に手を焼くアウグストゥス。世情の頽廃ぶりに、冷笑から嘲笑を経て義憤へと変わる風刺詩人たちの視線。そして、性愛と家族をめぐる意識の変化が、やがてキリスト教の大発展の土壌を築いていく。
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