興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話
講談社学術文庫
森谷 公俊
2016年2月11日
講談社
1,386円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
紀元前三三四年、ギリシアから東方遠征に出発、先進国ペルシアを征服し、わずか一〇年でインダス川に到達した大王。疲れた将兵が行軍を拒み、バビロン帰還後に熱病で死去するまでの三三年の生涯でいかに大帝国を築いたのか。死後、帝国が四分五裂したのはなぜか。カエサルも憧れ、神格化された後世への影響を探究し、新たなヘレニズム史を構築する。
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toruo
(無題)
塩野七生のギリシャ人の物語を読んでてふと気になったこの人のことをちょっと勉強してみようと思って。 33歳で亡くなるまでにかってないくらいの領土を征服した凄い王様、ということは知っていたが真面目にちゃんと読んだことがなくて講談社学術文庫に手を出した。この「興亡の歴史」シリーズはかなり読みやすくて良い。アレクサンドロスがあれだけのことをなし得たのはそもそも父王がギリシャ社会をほぼ征服し強力な王国を作っていたから、とか、民主的なギリシャ社会と絶対君主が馴染むオリエントでは対応を変えてたとか、知らないことが多くて面白かった。ほぼ自身を神格化していたのに早死にしたから子孫がすぐに根絶やしにされてしまったり、信長、秀吉、みたいな趣があって面白かった。このシリーズは更に読んでみようと思う。次はオスマン帝国とかかな。
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