興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地

講談社学術文庫

土肥 恒之

2016年9月10日

講談社

1,496円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

ヨーロッパとアジアの間で、皇帝たちは揺れ続けた。大改革を強行したピョートル大帝と女帝エカテリーナ二世、革命の中で銃殺されたニコライ二世一家。民衆の期待に応えて「よきツァーリ」たらんと奮闘したロマノフ家の群像と、その継承国家・ソ連邦の七四年間を含む、広大無辺を誇る多民族国家の通史。暗殺と謀略、テロと革命に彩られた権力のドラマ。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

世界史取ってなかったこともあって新鮮に読めるこの興亡の世界史シリーズ。切り口がいろいろ面白くて順次読むのが楽しみ。今回手に取ってみたのはロシアの通史。かなり駆け足にノルマン人がロシアという国の元を作ってからロマノフ家が互選で王に選出され、そしてロシア革命からソビエトの誕生、そして崩壊までをまとめてある。あの広大な領土は国ができてすぐにモンゴルに支配されてしまったことから経済面というより安全保障の目的で必要とされたこと、欧州の一員であろうと王室がリードしてかなり頑張ってきたこと、また格差社会をどうしても解消できずついに革命に至ったことなど、興味深いあの国のことがコンパクトにまとまっていて楽しく読めた。第二次大戦でも一番被害を受けたのはソビエトだしそれ以外にも何度も大きな損失があっていやいや大変でしたね、という感じ。そりゃ多少荒っぽくもなるかな、という印象を受けました。面白かった。

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