
興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権
講談社学術文庫
福井 憲彦
2017年10月11日
講談社
1,375円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
15世紀の大航海時代にアジア、新大陸に進出、激しい貿易戦争を繰り返しながらグローバル化を進め、幾多の戦乱と革命を経て国民国家を誕生させたヨーロッパ。産業革命と帝国主義により19世紀の世界に覇権を確立したが、二度の世界大戦で破局を迎える。その反省から生まれた欧州統合への長い道のりの栄光と挫折をも考察する。 講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第3期の2冊目。 今日、米国、中国などとともに世界の政治経済を動かすヨーロッパの国々は、長い間アジアの後塵を拝してきた。それがなぜ世界の先進諸国として歴史の表舞台に躍り出るようになったのか。大航海時代を経て主権国家や絶対王政が誕生し、幾多の戦乱と革命を経て、産業革命を達成、19世紀の世界に覇を唱えたヨーロッパ。第一次世界大戦によって破局を迎えた後に、第二次世界大戦を経て戦後復興と欧州連合の形成へと未曽有の歴史的な実験を敢行した。いま英国のEU離脱に揺れながらも、21世紀の世界にどう舵をとるのか、近現代史の第一人者がヨーロッパの歴史と未来を考察する。 [原本:『興亡の世界史13 近代ヨーロッパの覇権』講談社 2008年刊] プロローグーーコントラストのなかのヨーロッパ 第一章 グローバル化への先導 「大航海時代」とヨーロッパの海外膨張開始 「大航海時代」の世界史的評価 仁義なき貿易戦争の時代 第二章 近代ヨーロッパの政治と文化 主権国家と王政 二つの宗教改革 宮廷文化とブルジョワ文化 第三章 啓蒙専制君主と思想家たち 上からの近代化の模索 知性を信頼した18世紀の知識人たち 第四章 革命の激震と国民の誕生 連鎖する革命のはじまり フランス革命と近代政治 19世紀冒頭の大西洋世界 第五章 離陸に向かう経済と社会の変貌 北西ヨーロッパにおける経済成長の開始 生産と流通における激変 新たな階層序列と労働大衆の苦難 第六章 驚異の19世紀と産業文明の成立 産業文明の成立へ 農村世界の持続と変容 めくるめく19世紀 第七章 国民国家と帝国主義 国民国家の構築という課題 ナショナリズムの諸相 さまざまな帝国主義 第八章 第一次世界大戦と崩壊する覇権 大戦という破局への道のり 長期化した戦争と総力戦体制 崩壊するヨーロッパの覇権 エピローグーー歴史文化の継承と欧州連合の未来 年表 主要人物略伝 索引
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toruo
(無題)
シリーズのようなサブタイトルがついているものの統一感が全く無いことが分かってきた一連の世界史もの、今回は近代ヨーロッパを手に取ってみた。大航海時代から現代に通じる国民国家ができてきて第一次大戦に至るヨーロッパの歴史を文庫一冊でまとめやろうというのはどだい無理な挑戦と思ったがコンパクトにわかりやすく説明されててすごいなと思った。ただ世界史の教科書のようで面白みに欠ける感じではあった。楽しくは無かったけど参考にはなった、という感じ。
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