月の輪草子

講談社文庫

瀬戸内 寂聴

2015年10月15日

講談社

583円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

崇拝する中宮定子を慰めるため「枕草子」では美しいことばかり描いた。智識と才気で紫式部と反発し合った清少納言も、いまは山の庵でひとり九十を迎える。自分の定命がわからないのも仏の慈悲。心には華やかな宮中での日々が甦る。九十歳の著者が九十歳の清少納言に乗り憑ってのモノローグ。著者渾身の意欲作。

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