恋歌

講談社文庫

朝井 まかて

2015年10月15日

講談社

836円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

樋口一葉の師・中島歌子は、知られざる過去を抱えていた。幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩士に嫁ぐ。しかし、夫は尊王攘夷の急先鋒・天狗堂の志士。やがて内乱が勃発すると、歌子ら妻子も逆賊として投獄される。幕末から明治へと駆け抜けた歌人を描く、直木賞受賞作。

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みんなのレビュー (5)

歌菜

強い女性の一生

starstarstarstar 4.0 2023年08月14日

中島歌子さんのことはこの作品を読むまでは知らなかった。幕末の水戸藩へと嫁ぎ、尊王攘夷に揺れる歴史の渦に呑まれながらも明治まで生き抜いた方。歴史的事実が主軸にあるのはもちろんですが、それを生々しく、また登場者の心情に寄り添い深く深く描いていた。故郷の悲しい歴史にも想いを馳せることが出来て、良かった

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古今東西の本棚

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年11月03日

幕末、井伊直弼を暗殺した藩士がいた水戸藩では何故あの血みどろな内紛劇があったのか。樋口一葉の師匠中島歌子は当時のことを静かに語り出す。 恋歌という素敵なタイトルとはまったく言えないほどの事件が幕末水戸藩にありました。隠れた歴史の1ページを中島歌子と夫であった天狗党の志士林忠左衛門との半生を描き出します。

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女は何のために死ねばいいのだろう。

starstarstarstar 4.0 2020年04月13日

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紫陽花

(無題)

starstarstarstar 4.0 2020年02月15日

初めて時代小説を読んだ 今までこういったジャンルは苦手だと思って手を出せなかった 次に本屋に行く時は朝井まかての書籍をチェックするようになるだろう

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あきら

(無題)

-- 2019年01月06日

安政の大獄、幕末の動乱期に尊王攘夷派の水戸に嫁いだ女性。後の中島歌子の人生。生死の狭間を生き抜き恋に生きた。 朝井まかては本当に読者を自然に溶けこませるのが上手い。

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