ルドルフともだちひとりだち

講談社文庫

斉藤 洋

2016年6月15日

講談社

660円(税込)

絵本・児童書・図鑑 / 小説・エッセイ / 文庫

小さな黒ねこルドルフの成長を描く不朽の名作児童文学シリーズの第2巻。30年近くにわたって、累計100万部のロングセラーとなり、子どもたちに愛されてきました。2016年8月には、超大型フル3DCGアニメーション映画としして公開も決定。その深い人生哲学とユーモアは、大人が読んでも十分に楽しめるものです。「なつかしい!」という人も、再読してみると新しい発見があるかもしれません。  斉藤洋による不朽の名作児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』は、1987年の刊行以来、シリーズ累計100万部のロングセラーとなり、子どもたちに愛されてきました。  2016年夏、超大型フル3DCGアニメーション映画となって公開されます。 http://www.rudolf-ippaiattena.com/  本書は、『ルドルフとイッパイアッテナ』に続く第2作です。  「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズは児童文学ですが、その深い人生哲学とユーモアは、大人が読んでも十分に楽しめます。  映画をきっかけに原作に興味を持った人はもちろん、「ルドルフ、なつかしい!」という人も、手に取りやすい文庫版で再読してみると、新しい発見があるかもしれません。 (内容紹介)  ルドルフがトラックに乗って東京にやってきてから、1年がたった。ボスねこのイッパイアッテナ、そして商店街の金物屋のブチねこ、ブッチーたちとなかよくくらしている。  ある日、川べりでポインターに襲われ絶体絶命のルドルフとブッチーだったが、助けてくれたのは、なんとブルドッグのデビルだった。以前、イッパイアッテナのかたきをうって、ルドルフたちがやっつけた犬だ。  デビルとも友達になり、仲間がふえたルドルフだったが、思うところあって、やはり岐阜の家に帰る決心をする。 「イッパイアッテナ。ぼくさ、ひとりで帰ろうと思うんだ……。」 「だけどよ。おまえひとりで帰ったら、ほんとにおまえが岐阜についたかどうか、心配じゃねえか。」 「心配っていうんなら、岐阜からイッパイアッテナがひとりで東京に帰るとき、こんどは、ぼくが心配しなきゃならないじゃないか。」 「おれはおとなだから、だいじょうぶだけど。」 「ぼくだって、もうおとなだ。」 と、きっぱりと答えて、旅立つルドルフ。 ひとりで、無事に飼い主のリエちゃんのところに帰れるだろうか……? プロローグ (1)ふくざつなねこと、ふうんとフンのちがい (2)飼い主の帰りを待ちながらエベレスト登山の訓練をするねこ (3)いくねこ、くるねこ (4)ねこがゾウくらいの大きさのいぬになる話 (5)ヘビのかまえと「友だち」っていうことば (6)うららかな春の川べでおきた、あまりうららかでない話 (7)いろいろ考えるところがある、ということ (8)月夜の尾行 (9)日野さんの思い出とアメリカ行きの計画 (10)別れの宴会と二度のびっくり (11)高級車の男と、かんろくがついたねこ (12)その後のいきさつと、飼いねこということについての問題 (13)ぼくにもいろいろ考えるところがある、ということ (14)修学旅行はひとりきりで (15)ねこざえもんが、やお屋のおじさんの病気みまいにいく話 (16)楽あれば苦あり、苦あれば楽あり (17)ふたりのルドルフ エピローグ あとがき 対談 井上真央・鈴木亮平

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