
島はぼくらと
講談社文庫
辻村 深月
2016年7月15日
講談社
847円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
この島の別れの言葉は「行ってきます」。きっと「おかえり」が待っているから。 瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。 17歳。卒業までは一緒にいよう。 この島の別れの言葉は「行ってきます」。 きっと「おかえり」が待っているから。 瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。 大人も子供も一生青春宣言!辻村深月の新たな代表作。 I II III IV
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(無題)
人口3000人弱の冴島には高校はなく、中学を卒業するとフェリーで本土の高校に通うのだ。母と祖母の女三代で暮らす少女・朱里(あかり)、美人でオシャレで気が強い網元の一人娘・衣花(きぬか) 、2歳の頃、父と一緒に東京からやってきた源樹(げんき)、熱心な演劇部員なのになかなか練習に参加できない新(あらた)。仲良し4人組と彼等の周りの大人たちの日常を描いている。 また高校生たちの青春模様を描いた小説を選んでしまったかと思ったら、そうではなかった。冴島は村長の指導力のもと、地元活性化のさまざまな取り組みをしている。移住者を多く受け入れているのもその一つだ。シングルマザーの蕗子やウェブデザイナーの本木、地域活性デザイナーのヨシノ、これらの人たちが活躍するようになると、物語は俄然面白くなってくる。また、朱里の母親は地場産業の活性化の一環として設立された食品加工会社の社長に就任している。地方が生き残っていくための取り組みや、地元の人々の思いや軋轢といった現代的なテーマも内包している。 序盤では、霧崎ハイジという自称作家がやってきて、冴島にあるとされる”幻の脚本”を探す。そしてなんと、第四章で再び”幻の脚本”に注目が集まるのだった。終盤まで伏線として引っ張る辺り、ミステリーとして読んでも出色の出来である。 表紙を見ると都会的な美男美女、お洒落でいけてる高校生だ。そんな印象を本書の内容に期待すると、その期待は裏切られる。このイラストは、高校生の読者に読んでもらいたいとの著者のメッセージであろう。しかし、本書は大人の鑑賞に耐えるだけの質の高さを持っている。どんな年齢層の読者でも感動を持って読めるさまざまな要素がつまっているのだ。
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みずたま
(無題)
世界が広いのはわかっているけれど、日本も十分広い。自分の育った環境とはまるきり違うのにとてもすんなり読めてしまった。 主役4人みんなそれぞれしっかりしてて魅力的。ちょっと良い子すぎるかな?環が出てきて嬉しかった。スロウハイツは私のベスト3に入ります。
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