
終わった人
講談社文庫
内館 牧子
2018年3月15日
講談社
1,034円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。 「定年って生前葬だな。これからどうする?」 大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れる。年下でまだ仕事をしている妻は旅行などにも乗り気ではない。図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみると、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。妻や娘は「恋でもしたら」などとけしかけるが、気になる女性がいたところで、思い通りになるものでもない。 惑い、あがき続ける田代に再生の時は訪れるのか? ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す──。 シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。
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みんなのレビュー (6)
(無題)
切なく、悲しいシーンも多いが、最終的には「上手くいくのではないか」と思えるような明るく晴れやかな終わり方だった。 会社に雇われて、「終わった人」となることが不幸なのか?女性の私にはあまりピンと来なかった。 仕事をやりきって、悠々自適な老後で、趣味や家族にすべての時間を使えるなら、幸せじゃないのか?? でも読んでいく上で、手に職をつけて、最期まで人に必要とされながら生きていくことも幸せだと感じた。 「人に最期まで必要とされる」ためには、家族を作って、家族のために最期を生きることが、「最期まで必要とされる」方法だと思っていた。 けど、手に職をつけることがその選択肢を増やすことに繋がると感じた。 そういう意味では「最期まで必要とされる」ためにこれからどうすべきか、考えさせてくれる小説だった。
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