幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃
講談社文庫
仙川 環
2019年3月15日
講談社
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
”この世、全てのものは毒である”-パラケルスス(1493〜1541) 医学と薬学の不条理に迫る、傑作医療エンタテイメント! 夢の特効薬は、幻なのか? それとも禁断の薬か? 曙医科大学が開発した認知症治療薬「DB-1」は、臨床研究で画期的な成果を上げた。重症患者たちが、ほぼ完全に脳の機能を取り戻したのだ。国際的製薬企業のサニーがいち早く権利獲得に乗り出すが、一人の医師の自殺から浮かび上がったのは、恐るべき計画だった。曙医科大を放逐され、貧乏病院で老医師の代替医として勤める医者探偵・宇賀神晃がその謎に挑む! 【主な登場人物】 宇賀神晃:淀橋診療所勤務。曙医科大学病院の内科医だったが、研究費不正受給を告発し上層部の怒りを買い大学を辞める。大学病院では同僚だった准教授の妻・杏子と娘・あずさとは別居中 脇本新一:曙医科大学脳神経科教授。ノーベル賞級のアルツハイマー特効薬を臨床研究中のエリート。国や企業とのパイプも太い。 明石幹彦:曙医科大学助教。宇賀神とは医学生からの親友。脇本新一の部下だったが手術ミスを起こし自殺する。 新郷美雪:中央新聞社会部の医療担当記者。スクープの為には取材協力者も欺くやり手。長身の美人。 瓦田春奈:病院給食サービス業者最大手の創業者・現会長。お喋りだが行動力もある中年女性。
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