しあわせなハリネズミ

藤野 恵美 / 小沢 さかえ

2019年10月18日

講談社

1,485円(税込)

絵本・児童書・図鑑

幼年童話からYA、一般文芸まで幅広く活躍する藤野恵美氏による、大人もこどもも楽しめる、少しビターで心温まる新作絵童話。(毎日新聞の「読んであげて」での連載を改稿) ともだちがいないけれど ひとりでもへいきなハリネズミは、考えることが大好き。うさぎがバラの花をつけて自慢しても、きみにそんなものは似合わない、といつでも思ったとおりのことを言います。背中のはりだけでなく、言葉もちくちくしているのです。そんなハリネズミがある日、「たべられないし、やくにもたたない」どろだんごをつくっているもぐらと出会います。 小沢さかえ氏による油彩カラーとペン画の挿絵も豊富に掲載。 もくじ さんぽ/であい/しごと/はちみつ/よあけ ハリネズミには、ともだちがいませんでした。  森もりをあるくときも、ひとりです。  けれど、まったく、きにしていません。  ひとりしずかにあるいていると、小こ 鳥とりのさえずりが、よ くきこえます。ひとりしずかにあるいていると、はっぱの ざわめきが、よくきこえます。だれにもじゃまされず、ひと りしずかにあるくことが、ハリネズミはすきでした。  森もりには、おそろしいどうぶつもいます。  でも、だいじょうぶ。  ハリネズミのせなかには、するどいハリがあります。  じぶんの身は、じぶんでまもれます。だから、ハリネズミはひとりでもへいきなのです。─本文より。

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