「カッコいい」とは何か
講談社現代新書
平野 啓一郎
2019年7月17日
講談社
1,100円(税込)
小説・エッセイ / 新書
「カッコいい」を考えることは、いかに生きるべきかを考えることだ!「カッコいい」は、民主主義と資本主義とが組み合わされた世界で、動員と消費に巨大な力を発揮してきた。「カッコいい」とは何かがわからなければ、20世紀後半の文化現象を理解することは出来ない。それは、人間にポジティヴな活動を促す大きな力!
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らいふぉん
カッコいいという概念
私達は「カッコいい」という言葉を日常的に使うが、その意味はとても多様で広い。 そもそもカッコいいという言葉が大衆に使用されるようになったのは、1960年代以降と比較的新しいものだ。 カッコいいは、戦後の個人主義的な社会の規範となる存在として、メディアで広く知られ、大衆が判断できる価値基準として個人の間で重要な地位を占めるようになった。 「カッコいい」を語源、類義語、音楽、ファッション、戦争、政治利用などさまざまな観点から論じた「カッコいい」の試論。 著者の広範な見識と熱意を感じる良書である。
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