
西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か
講談社選書メチエ
中村 昇
2019年12月12日
講談社
2,365円(税込)
人文・思想・社会
『善の研究』から「場所の哲学」へーー。西田の哲学遍歴は「場所の哲学」にいたって、ついに独創的な境地にいたったとされる。 『善の研究』の冒頭に出てくる「純粋経験」からはじまって、後期の「絶対無の場所」にいたる思考とは、どのようなものなのか。 近年とみに影響関係が指摘されるベルクソンとの関係、あるいは仏教の時間論と西田の時間論の共通点と相違。フッサールやレヴィナス、あるいは鈴木大拙、井筒俊彦にいたるまで、あるいは量子論との相関など、様々な角度から丁寧に参照しつつ、著者はするどい考察を繰り広げて、独自のスタイルで西田の本質に迫っていく。 それは西田自身の言葉をかりれば、さながら「悪戦苦闘のドッキュメント」の様相を呈しつつも、きわめて鮮明に、西田哲学の真のすがたが浮かび上がってくる。 「存在と無」(=あるとない)という、われわれがごく日常的に想定する対立の以前に、「場所」というものを考え、そこに人間の根本をみようとした近代日本哲学の巨峰を、これまでにない明解な叙述で味わい尽くす力作! 序 悲哀について 第一章 純粋経験 第二章 超越、大拙、趙州 第三章 ベルクソン、フッサール、レヴィナス 第四章 場所 第五章 仏教の時間と西田の時間 第六章 世界の論理と相補性 第七章 場所的論理
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