じんかん
今村 翔吾
2020年5月27日
講談社
2,090円(税込)
小説・エッセイ
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?時は天正五年(一五七七年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かした時に直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。大河ドラマのような重厚さと、胸アツな絆に合戦シーン。ここがエンターテインメントの最前線!
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(無題)
火消しのシリーズで大人気の時代もの作家が書いた松永久秀ということでこれは読まねばと。なんと言っても地元ゆかりの大名だし。下克上の代表の一人といわれ戦国の梟雄とされる主人公には有名な三悪があり〜一つは主家の三好家の権力簒奪、一つは将軍弑殺、一つは東大寺大仏殿の焼討ち〜更には三好家の後に使えた織田信長に二度も謀反したということでも知られている。果たしてこのアクの強い人物を人気作家がどう料理するのか…と楽しみにしていたのだが、そこそこの厚みがある作品なのだが読みはじめたらやめられず一気読み。確かに三悪をもって知られる武将だが一方で千利休にも先立つ茶人であり築城の名手でもあり更に武将としてもかなりの実績を残しているということも事実でしかも明智光秀と同様、世に出るまでの経歴がはっきりしないという…これは作家にとってはかなり面白い素材なのではなかろうか、と気づかされた。近年の研究では三悪とされる悪事も敵対者によるネガティブ・キャンペーン〜しかも明智家と違って弁護してくれる子孫もいない〜ということが明らかになってきているようでその辺りの状況も上手く取り込んである。けっこうな長さの小説なのだかとにかく心して手に取る必要がある。読み出したら絶対に途中でやめられないから。ほんとに巧い作家。非常に面白かった。
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松永久秀の解釈としてはありふれている
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onochin
人間とは昔から変わらない
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