手の倫理

講談社選書メチエ

伊藤 亜紗

2020年10月9日

講談社

1,760円(税込)

人文・思想・社会

人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。 介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、 コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。 ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。 相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。 目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。 序 第1章 倫理:ほんとうの教育/フレーベルの恩物/「倫理一般」は存在しない 他 第2章 触覚:低級感覚としての触覚/内部的にはいりこむ触覚 他 第3章 信頼:安心と信頼は違う/「ふれられる」とは主導権を手渡すこと 他 第4章 コミュニケーション:記号的メディア/物理的メディア/伝達モード/生成モード 他 第5章 共鳴:遊びから生まれる「共鳴」/「伝える」ではなく「伝わっていく」 他 第6章 不埒な手:介助とセックス/不道徳だからこそ倫理的でありうる 他

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