細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり
ブルーバックス
武村 政春
2020年10月22日
講談社
1,100円(税込)
科学・技術 / 新書
人体37兆個、すべての細胞内でドラマが起こっている! そして、侵入者=ウイルスの視点から見てみると…? 生命観がガラリと変わる! どのように誕生し、どう進化してきたのか? 巨大生物も微生物も、単細胞生物も多細胞生物も、あらゆる生物は細胞からできている。 脂質の膜で覆われたその内部では、いったい何が起きているのか? DNAを格納し、増殖の場となる。 タンパク質をつくり出し、生命現象の舞台となる。 そして、ウイルスが感染し、病気を生じさせる現場にも……。 5つの主要パーツのしくみとはたらきを徹底的に掘り下げながら、生物に最も近い存在=ウイルスの視点も交えて語る新たな生命像。 〈本書の主役となる5つの主要パーツ〉 あたかも、ウイルスに侵入してくれと言わんばかりの構造をしている【細胞膜】。 ウイルスに容易に乗っ取られてしまうタンパク質合成装置=【リボソーム】。 ウイルスに瓜二つのエネルギー工場=【ミトコンドリア】。 新型コロナウイルスにもまんまと利用される輸送システム=【細胞内膜系】。 そして、細胞の“司令塔”たる【細胞核】にいたっては、ウイルスによって生み出された!? 細胞の機能としくみ、その一生はなぜ、現在の私たちを構成するあのような細胞となったのか? そして、その進化の過程でウイルスが果たした役割とは? ──気鋭のウイルス学者が、「侵入者目線」で新たな細胞像を解き明かす、傑作サイエンスミステリー。 〈もくじ〉 プロローグ 細胞とはなんだろう 第1章 細胞膜──細胞を形づくる「脂質二重層」の秘密 第2章 リボソーム──生命の必須条件を支える最重要粒子 第3章 ミトコンドリア──数奇な運命をたどった「元」生物 第4章 細胞内膜系──ウイルスに悪用される輸送システム 第5章 細胞核──寄生者が生み出した真核細胞の司令塔
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