成長する企業トップの成功戦略を解明する ニューノーマル時代を乗り切る経営

大塚 英樹

2020年11月27日

講談社ビーシー

1,870円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会

2020年は、文字通り時代の転換点になった。  新型コロナウイルスの世界的な拡散と感染拡大により、人、モノ、金の流れが途絶えた。各国はロックダウン(都市封鎖)を選択し、おそらく人類の歴史において、ここまで急激に経済活動を止めたことは類を見ないだろう。影響は甚大で、これから企業の倒産、従業員のリストラ、解雇がいっそう深刻化することが懸念されている。  世界経済は現在、これまで進んできたグローバル化のうねりから、ブロック経済化、つまり自国の経済的利益を守る保護経済化、排他的経済化を含めたローカル化へ向かっているようにも見える。 <中略> いまこそ、「原点」に戻る必要がある。私たちが働く意味とは何か、その企業が存在する意義とは何か。その理念に基づいて、日々の業務を遂行できているか。経営者はみずからその確信を持つだけでなく、企業リーダーとして社員一人ひとりに至るまで伝えていかなければならない。また、そういう人物以外、企業経営のトップに立ってはいけない。  簡潔にまとめるならば、経営者に必要なもの、また、これから経営者として選ばれる人物に求められるものは、テクニカルなものではなく、次のような「人間力」になると私は確信している。 1 使命感を持つ 2 夢、志を抱く 3 ナンバー2を育てる 4 幸運思考を持つ 5 傍流視点がある 6 現場感覚があり、現場に精通する 7 自分の頭で考え抜く、思考力 8 言行一致  新型コロナを契機に社会は一変した。これまで成り立っていた事業の継続は困難さを増し、不確実性のリスクが高まっている。こうしたますます混沌とした秩序のない環境、予測が不可能な環境を私は「新カオス時代」と呼んでいる。そんな時代に立ち向かう経営者は、これら8つの力を備えたうえで、なにより「事業家」であらねばならない。ただ単に社会変化に対応するだけではなく、自ら社会変化をおこす、すなわち時代を創る当事者にならなければならないのだ。

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