噛みあわない会話と、ある過去について

①ナベちゃんの嫁 →ナベちゃんを男友達だと思ってきた女性陣に対して、主人公の「私」が「とやかく言う権利はない、ナベちゃんはずっとあわよくばと思っていたから幸せなんだ」と考えた結論が、完全なハッピー展開ではないけど、リアルさがあって凄く良い。 ②パッとしない子 →芦澤央さん的な日常イヤミス。パッとしない子だったと言いふらしてしまったこと、人違いをしてしまったこと、それらを隠そうとしてしまったこと、そんなに悪いことした？と思ってしまうこと、こういう誤った選択を心のなかで3度すると主人公になると思った。 ③ママ・はは →タイトルと伏線であらかた予想できなくもない叙述トリックだったが、終始暗くて、虐待ほどではない教育を受ける立場のつらさや教育するがわの間違いが、つらくて、最後のどんでん返しで返されてしまった(笑) ④早穂とゆかり →このレベルのいじめなら、いじめと呼ばれず、本当にちまたに存在してそう。本人は言った意識がなかったり、忘れたと言ってしまったり、嘘をついたりしちゃってるのが、普通の人間関係でやりそう、ありそうで、嫌な気持ちになった。

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