おおあんごう

加賀 翔

2021年11月10日

講談社

1,540円(税込)

小説・エッセイ

「かが屋」加賀翔、初小説! 切なく、熱く、優しく紡ぐ、ぼくと家族の物語。 「この父親なのめちゃめちゃたいへんじゃの!」 岡山の田舎の小さな町。 細いゴリラのような父に振り回され、 繊細な心を削られて生きるぼく。 凛とした母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友。 痛みと悲しみは「笑い」に変わり、いつか「夢」を運んできてくれる。 「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。 うつむくと胸もとに、 ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」 いしいしんじ 「私もこの絶望を知っている。悔しくて恥ずかしくて、それでもまた期待してしまう。そして当然に裏切られる。 少年には憐れみも情けもいらなかった、笑いとなることだけが救いになった。 自然をかき分けて歩き続けた日々を、カエルのぬいぐるみと一緒に抱きしめたい」 吉澤嘉代子 「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。 苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。 岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」 東 直子 「読みだした時は、相方だからか照れ臭かったのですが、 気付いたらいつの間にか、悲しくなったり、思わず吹き出したり、ムカついたり。 皆、幸せになって欲しいです」 「かが屋」賀屋壮也

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