
北斗の娘(5)
魅魎暗躍譚
集英社スーパーファンタジー文庫
前田珠子
2000年9月30日
集英社
523円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
甲斐たち一行は魅魎の襲撃により、甚大なる被害を受けていた。命に別状はないとはいえ、頑丈そうな体格の鹿島までも疲労は隠せない様子だった。甲斐は傷ついた仲間の治療にあたった。そしてその時、ある事実に気がつく。遠江と隠岐が何者かに攫われたのだ。二人の安否を気づかう一同に、しなのの呟きが聞こえた。「…あいつだ…」あいつとは、今は亡き親友藤津。つまり、藤津の体を器にしている魅魎の仕業だと…。しなのは二人の救出と藤津の弔いを固く心に誓うのだった。
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