これは経費で落ちません!
経理部の森若さん
集英社オレンジ文庫
青木祐子
2016年5月20日
集英社
605円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ちこんだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?
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イーブン
【だいたいの社員は、入社するとすこしずつずるくなる】 森若サナコ、27歳、年齢と同じ期間彼氏ナシ。石鹸や入浴剤の会社の天天コーポレーションに入社以来、経理一筋。きっちりとした労働、適正なお給料、過剰なものも足りないものもない、完璧な生活。週末の楽しみはレンタル映画と、天天コーポレーションの入浴剤、パラダイスバス。それから土曜日の夕方帰りがけに買うお寿司。映画を見ながら週末だけの可愛いネイルアート(月曜日には薄いピンクの地味なのに変える)。 なのに、なのに、最近周りがざわざわしている。自分のリズムが邪魔されている。 経理部にやってくる営業の太陽君。彼が出す領収書には、4800円たこ焼き代、テーマパークのチケット代、などなど。クリエイターのアイディアを引き出すために必要な経費だというが、本当にそうなのか??たこ焼き代で4800円は高い気が!?テーマパークも営業に必要!? 秘書課のマリナさんが経理部に直接現金で入金しにきた25万円。小さな小さな温泉宿の石鹸購入代。一個100円の石鹸。それが25万円分となると・・・・額が多すぎる。本当に石鹸代だけ?秘書課には特殊枠という経理があるのでその裁量内だったら中身は知らされない。だけど小さな温泉旅館の石鹸代で、一回25万円の支払いは高すぎる気がします。 そんな、冷静沈着な森若さんの心をざわめかす、天天コーポレーションの領収書たち。 森若さんはフェアじゃない。イーブンだ。 天秤にかけて、イーブンになれば、それでいい。それが不公平なことであっても。日常の平穏な心を保つことができればそれでいい。 イーブンでありさえすればいい。
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