京都伏見は水神さまのいたはるところ 花ふる山と月待ちの君

集英社オレンジ文庫

相川 真 / 白谷 ゆう

2019年3月20日

集英社

682円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

京都伏見に春がやってきた。 東京から伏見の蓮見神社に住む祖母の家に引っ越してきて半年近く。 女子高生のひろは綻びはじめた花の匂いに包まれ幸せな気持ちで春を迎えていた。 しかしある日、祖母を手伝って出した古いお雛さまから不思議な声が聞こえてきて。 はす向かいにある造り酒屋『清花蔵』の跡取りで幼なじみの大学生・拓己と、ひろが幼い時に友達となった白蛇の化身・しろとともに、声の謎に迫ることになるのだが・・・? 『観月橋と雛人形』のほか、 高校時代の剣道のライバルに拓己が対峙する『心真館の約束』、 決して咲かないしだれ桜の謎に迫る『この世の春』の全3本を収録。 過保護気味な幼なじみと蛇の化身から自立したくて、ひろも奮闘するものの・・・? ほっこりじんわり、優しさに満ちた京都のあやかし春物語。

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