人間の安全保障
集英社新書
アマルティア・セン / 東郷 えりか
2006年1月17日
集英社
880円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
安全が脅かされる時代に、最も求められている「人間の安全保障」-紛争や災害、人権侵害や貧困など、さまざまな地球的規模の課題から、人々の生命、身体、安全、財産を守ることをいう。著者のセン博士は、二〇〇一年に設置された「人間の安全保障委員会」の議長を緒方貞子氏と共に務め、アジアで初めてのノーベル経済学賞受賞者である。本書は、今や流行語のようにもなっている「人間の安全保障」について、セン博士が、人間的発展、人権と対比しながら、その本質を語る小論集。グローバル化や、インドの核武装についての論考も必読。
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(無題)
人間の安全保障とは、安全保障の課題として環境破壊、人権侵害、難民、貧困などの人間の生存、生活、尊厳を脅かすあらゆる種類の脅威を包括的に捉え、これらに対する取り組みを強化しようとする従来とは異なる安全保障の概念である。アジア初のノーベル経済学賞受賞者であり、「経済学と哲学を架橋し、経済問題の検討に倫理的要素を持ち込んだ」と評価される、セン博士(米ハーバード大学教授)の小論集。数式が頻出するような経済学ではなく、センならではの「経済哲学」を展開した書である。著者のセンは、この「人間の安全保障」について思索をつづけてきた経済学者である。少年時代に祖国インドで「ベンガル大飢饉」に遭遇した衝撃を原点に、飢饉や貧困などの解決方法を考えることを、学者としての生涯のテーマとして掲げたのだ。欧米社会からの視点に偏らず、貧困などに苦しむ弱者に寄り添って世界を見つめてきた経済学者アマルティア・セン。その思想の、格好の入門書だ。
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