ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話
集英社新書
浜本 隆志
2017年7月14日
集英社
836円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
二〇一二年、「宇宙から来たブッダ」というタイトルで、シュトゥットガルト大学のグループが、学会誌「隕石学と宇宙科学」に論文を発表した。それによると、アーリア民族のルーツ調査のため、かつてナチス親衛隊(SS)長官ヒムラーが、第二次世界大戦前夜の一九三八年にチベットへ探検隊を派遣した。その折、かれらが発見し、持ち帰った仏像が隕石製であったという、驚くべき鑑定結果が報告された。胸に「卍」が刻まれたこの仏像の真贋と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る、アカデミック・ドキュメンタリー。ナチスの闇が、ここに眠る。
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(無題)
ナチスがチベットで発見した隕石仏像に関わる検証と、そこから派生してナチスの狂った優性思想を再検証する。ナチスのオカルト思想はあらかた親衛隊長期のヒムラーによるものであり、それが誇大妄想化して民族浄化に繋がった歴史は実におぞましく、また恐ろしい。
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