男性の性暴力被害

集英社新書

宮崎 浩一 / 西岡 真由美

2023年10月17日

集英社

1,056円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。 その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。 なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか? その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか? 今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。 ◆目次◆ 第1章 「男性の」と言わないと見えない性暴力被害とは何か 第2章 被害後の影響ーー心と身体 第3章 性暴力と「男性被害」--歴史と構造 第4章 生き延びる過程ーー回復と支援 第5章 個別的な苦しみと社会をつなげる 全国のワンストップ支援センター紹介 ◆著者略歴◆ 宮﨑浩一(みやざき ひろかず) 1988年、鹿児島県生まれ。 立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程。 研究テーマは男性の性被害。 臨床心理士、公認心理師。 西岡真由美(にしおか まゆみ) 1976年、佐賀県生まれ。 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。 臨床心理士、公認心理師、看護師、保健師。

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