白ゆき姫殺人事件

集英社文庫(日本)

湊 かなえ

2014年2月28日

集英社

726円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。

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みんなのレビュー (5)

misaki

(無題)

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3.2 2017年05月30日

本の後半の資料をついつい読み込んでしまいそうになるのを我慢しながら、本編を読み進めました。 他人から見た自分とは、いったい何者なのか?どうして、見る人によって見え方が違ってしまうのか? 自分以外の人間に目を向けることで、改めて自分を見つめることの大切さを感じました。

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Readeeユーザー

真骨頂とも言え、意欲作とも言え

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4.5 2023年02月12日

告白さながら登場人物の語りで展開されるストーリーは湊かなえの真骨頂とも言え相変わらず面白いが、それ以上にネットやSNSや報道といったモノのあり方、現在社会への警鐘を鳴らす意欲作でもある。そして、小説本編の他に参考資料を併用して見比べるというのもなかなかない面白い試みであるし、実際この小説に欠かせない要素となっていて素晴らしい。 警察の影が全く見られないことなど、後から冷静に考えればフーダニットが想像できてもおかしくないのに、全くそういうことを考えることなくどうなるのかどうなるのかと一気に読み進めてしまっているところにこの小説の出来の良さを感じる。 そして、参考資料は小説の章が終わるたびに見る形になるのだが、見落としや気づけていないことがないかとリアルタイムで見比べるべく、直ちに2回目を読み出したものもほとんど例がなく文句なしの最高評価だが、まあ世の中そんなものではあるが、最後まで登場人物たちの思いがすれ違ったまま終わってしまうのは、リアリティはありつつも、清涼感、爽快感には欠ける。 ★★★★☆ #読了#小説#推理小説#湊かなえ

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Readeeユーザー

(無題)

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4.1

世界は個の集まりなんだと実感。 自分と全く同じことを、考えてくれる他人はおらず。 小学生の頃に言われた「相手の立場に立って考えましょう」という言葉が身にしみます。 自分の思いが、そのまま他人に伝わることは無く、その印象も環境や状況によって変化していく。 そして、この話もあり得なくない話。 取材形式の文章とその記事やSNSを読み比べながらというのも、それぞれがどう思っていたかがよくわかる。 この話に関して言えば、悪意のある伝言ゲームになってしまったというところなのかな。

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マクガフィン

(無題)

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3.4 2022年01月17日

現代社会では、SNSなどによって集団心理が促進される。 それを、殺人事件で置き換えて描写した作品。 巻末に事件に関する資料が掲載されてるが、区切りを意識して読むと良いと思う。 より効果的に、湊かなえ先生がやりたかったことが分かると思います。 「人間は一面的ではない。多角的に様々な情報を取り入れて、可能ならば本人からの証言をより重視すべき」ということを私は学びました。

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Readeeユーザー

湊かなえはいいけど

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2.3 2018年12月05日

湊かなえはいいけど設定がついていけなかった。

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