桐島、部活やめるってよ
集英社文庫(日本)
朝井 リョウ
2012年4月30日
集英社
616円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは…?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。
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starstarstar 3.3 2019年03月16日
star
とある高校の人間関係を複数人の多面的な語りから見ていく。
タイトルで勘違いしてしまう人が多いが、"桐島"は一回も語りとして出てこない。
但し、語りとなる生徒の何人かから桐島なる人物について軽く触れることはある。
簡単に言うと、高校生てとにかく自分と自分のごく一部の人間関係の中で精一杯生きてたよね、て話。
私は中高女子校だったので、スクールカーストは存在しなかったが、この本の語り手達が感じてた、とにかく人と自分を比べて自分何やってんだろ〜、ほんとにダサいな自分と感じてたことは心底共感する。
自家撞着に悩みながらもとにかく必死で生きてたなぁ。
卒業して3年。
懐かしさが込み上げてきました。
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むるそー
(無題)
この人の綴る文章が好き。 何気ない学校生活を舞台にしたオムニバス形式の小説。学校という空間、高校生という立場の"普通"な特異性を、どうやったらこれだけ解像度高く表現できるのか。 学校という小さな社会で確かに存在しているように見える絶対的価値観には、実は誰もが疑問を感じていて、だけどその中でしか生きられない自分への嫌悪を各々が胸にかかえている。本書のテーマだが、よりそこに焦点を当てた「菊池宏樹」編が一番良かった。
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