運命の劇場（下）

佐伯剛の忠告に従わず、アマゾン開発に乗り出した池浦謙二は、オイル業界から抹殺される。富島新五の手にした新エネルギーは、石油を必要としない究極のエネルギーで、産業基盤の崩壊を恐れたペンタゴン情報部（ＤＩＡ）、日本通産省の様々な妨害に遭う。富島は、佐伯の助言のもと、実用化の最後の切札として中国と接触する。人民解放軍総参謀部とＤＩＡとの壮絶な駆引きの後、富島は決断した…。