ガダラの豚 3
集英社文庫(日本)
中島 らも
1996年5月31日
集英社
814円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
通訳のムアンギ、テレビクルーたち。6人もの犠牲者を出して大生部は娘を取り戻した。「バナナのキジーツ」の志織を奪いに呪術師バキリは東京に来ている。番組関係者の回りでは次々奇怪な事件が起こる。司会者嬢の惨殺、清川の変死。元・プロデューサーの馬飼は大生部一家と大呪術師バキリが対決する生番組を企画した。光と影、呪いと祈り。テレビ局の迷路でくりひろげられる世紀末スペクタクル大団円。日本推理作家協会賞受賞作。
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(無題)
七年前、熱気球の事故で死んだと思われていた大生部教授と逸美夫婦の長女・志織が生きていました。大呪術師バキリの力の源泉バナナのキジーツは志織でした。村人にも彼女の存在は隠され、いわば彼女は軟禁状態でした。道満と清川の決死の活躍で志織は救出され、一路日本に逃げ帰りました。しかし、バキリの呪術力は底知れず、通訳のムアンギとテレビクルー6人は犠牲となりました。6人もの死者を出した特番は、当然の如くお蔵入りとなりました。 日本に逃げ帰った一行は、日常に戻り平穏な生活が待っているように思われましたが、そうは行きませんでした。バキリが新宿の京王ブラザホテルに長期滞在していたのです。大生部教授の身辺では、奇怪な事件が次々と発生します。初めはタレント・石野ふるみの惨殺です。次いで超能力破りの奇術師・ミスターミラクルが心臓発作の死体となって発見されまし。ふるみの恋人、超能力青年の清川はエレベーターから転落して死にました。志織を現代社会に復帰させようと治療している秋山ルイは自らの腹を何回も刺して死亡しました。 そして最後にして最も凄惨な殺戮場面がバキリと大生部教授が直接対決するテレビスタジオでありました。バキリが持ち込んだ覚せい剤で完全に中毒となった馬飼が番組の司会者とディレクターをカメラの前で相次いで惨殺します。この後はバキリと大生部家三人の壮絶なバトルの開始です。この不思議でエキサイティングな物語がどんな終わり方をするのか、興味津々です。
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たきひろ
(無題)
日本へ戻ってきてからの大団円。相変わらずの無慈悲で先の読めない展開と、終盤のクライマックスまで息つく間もないストーリーに引き込まれて、ついつい一日で読み終えてしまった。一巻から始まった登場人物をうまくからめて(やや拍子抜けな部分もありつつ)、読み終えた時の満足感まで最高でした。
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