自由の鐘

１７７２年の冬、少年ジェッドは母亡きあと、イギリスから船で、当時の植民地アメリカに連れてこられた。最初はボストンの鍛冶屋に奉公の約束で買われ、仕事が遅いと鞭打たれる毎日。次に印刷屋。そこの親方はイギリス通貨の贋金を作り、闇で売っていた。ジェッドの仕事は贋金を運ぶこと。町は親イギリス派と、アメリカ独立をめざす義勇軍派とに二分されていた。彼は初めて自由の意味を考えていく。