
背高泡立草
古川 真人
2020年1月24日
集英社
1,540円(税込)
小説・エッセイ
【第162回 芥川賞受賞作】 草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。 記憶と歴史が結びついた、著者新境地。 大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家には<古か家>と<新しい方の家>があるが、祖母が亡くなり、いずれも空き家になっていた。奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。吉川家は<新しい方の家>が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。それが<古か家>だった。島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。江戸時代には捕鯨が盛んで蝦夷でも漁をした者がおり、戦後には故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々がいた。時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、吉川の者たちと二つの家に流れた時間、これから流れるだろう時間を思うのだった。 【著者略歴】 古川真人(ふるかわ・まこと) 1988年福岡県福岡市生まれ。國學院大學文学部中退。2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー、同作で第156回芥川賞候補に。2017年、第2作「四時過ぎの船」で第157回芥川賞候補、第31回三島由紀夫賞候補、2019年、第4作「ラッコの家」で第161回芥川賞候補。2020年、第5作「背高泡立草」で第162回芥川賞受賞。
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みんなのレビュー (4)
日常の姿
芥川賞受賞との報に、早速、こちらを買い求めに外出した。 別に、求めている書籍がある為、先にBookOffさんに入ったら、求めているのではなく、こちらがディスプレイされていたので購入。 ちと、古本屋に流通するのが早過ぎるのでは、と首を傾げながら、早速読み開始。 何時間かで読み終えるが、特に感想無し。 ただ、心地よく読める。 長崎沖の島に親族四人で行き、旧家や周囲を整備する。 おそらく、これは舞台廻しで、間に挟まる幾つかのエピソードが、一種のメインになっているのかも、と感じる。 これ以上は、古川さんの他作品を読みながら、考えてみる。 このレヴューもそれまで、このまま。 Eugene
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野いちごちゃん
繋がりが繋がらない
三つのストーリーが時間を交差して登場する。その繋がりは、薄く読者の捉え方次第かな
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